Our Research


Developmental Vascular Biology

血管発達・分化

 微小血管の培養法や張力測定、胎児手術など、発達循環生理を解明する為の独自の実験系を構築して、各血管がどのように機能を獲得してゆくかを細胞内シグナルと細胞外基質によるリモデリング着目して研究を行っています。これら一連の研究は、米国の生理学の教科書Fetal and Neonatal Physiologyに6編の論文が記載されています。



Cardiovascular Pathophysiology and Extracellular Matrix

血管病態の解明ー細胞外マトリックスと慢性炎症

 プロスタグランディンE受容体のうちEP4は、心臓線維化や大動脈瘤、血管内膜肥厚など成人の心血管疾患で高発現しています。我々は特に血管平滑筋細胞に発現しているEP4が、多様な細胞外マトリックスの産生を制御して血管病変の形成に寄与していることを明らかにしています。さらに、EP4シグナルは炎症性単球やマクロファージを血管に誘導することで組織特異的な慢性炎症に関与していることを見出しています。



Mechanical Stress and Tissue Engineering

メカニカルストレスと組織工学

 生命は海という高い水圧のもとで進化をとげ、陸上にその生活の場を移した後も心血管は常に水圧(=血圧)にさらされて分化しています。つまり、心血管系の細胞は圧力がかかった環境でその能力を発揮させ、加圧環境はこれらの細胞の能力を引き出す可能性を有していると考えられます。血管発生の研究から着想し、医工連携のもと独自の加圧装置を開発して、超高圧で細胞を加圧すると3次元組織を作製できることを見出しました。



Biomarkers

バイオマーカー

 疾患組織を用いて、これらから分泌される蛋白について質量分析を用いて網羅的な解析を行って、動脈硬化や大動脈瘤といった血管疾患に関するバイオマーカーの探索を行っています。産学連携で診断に有用なバイオマーカーの実用化に向けて研究を進めています。